初めましてと映画「君の名前で僕を呼んで」
初めてブログを書きます。
今まで読み専門だったんですが、映画「君の名前で僕を呼んで」との出会いで、
書きたい!という思いが募ってブログを書く決心をつけました。
私は昔から映画が好きです。でも、興味がある、観たいと思うジャンルが狭いので、本当にせま〜い範囲の作品について書くと思います。
また、映画以外のこと、音楽やフィギュアスケートに関する話題、その他の私が美しいと思ったものや、雑多なことも書くつもりです。
映画については出来るだけネタバレしないように気をつけますが、自信は無いので(^^;
少しでも内容に関する情報を目にしたくない方はご遠慮くださいね。
はい、では「君の名前で僕を呼んで」です。
1983年、17歳のエリオ・パールマン(ティモシー・シャラメ)は、今年も両親と共に北イタリアの別荘で一夏を過ごしている。エリオは、アメリカの名門大学で教鞭をとるギリシャ・ローマ考古学の教授と、何ヶ国語も流暢に話す母親の一人息子だ。アカデミックな環境に育ったエリオは、他の同年代の子供に比べて、文学や古典に親しみ、翻訳(英語、イタリア語、フランス語を流暢に話す)や、音楽の編曲を趣味にする(ピアノとギターを弾く)など、成熟した知性豊かな子供に成長した。
毎年パールマン教授は、博士課程の学生を1人、アシスタントとして別荘に招待する。今年やってきたのは、課程論文を執筆中のオリヴァーだった。エリオは、自信と知性に満ちたオリヴァーを、はじめは嫌厭するものの、徐々に彼に対し抑えることのできない感情に駆られていく。『君の名前で僕を呼んで』は、そんな2人に与えられた6週間の、情感と情熱溢れる恋模様を描き出す。
ウィキペディアより引用
公開前にこの作品の情報を見て、楽しみにしていたのですが、私の住む地方で上映されるか不安でした。地元の劇場のHPで、全国ロードショーと同じ日に公開されると知った時は嬉しかったです(^^)
で、観てきました。
泣きました。
本当に夏の恋が描かれていて、男性同士のと言うよりは、生涯に一度だけの、全身全霊で愛し合ったの2人のストーリーでした。
北イタリアの美しい夏の風景と、1983年頃の音楽、ファッション、ヘアスタイル、腕時計。
これ、私は北イタリアではなかったけど、地元で経験しました。そう、映画を観てから気づいたんです。私は映画の時代設定当時、主人公エリオとほぼ同じ年齢でした(^^;
懐かしい…全てが。
もう、私の年齢がバレバレですが…オバはんです、私…
この作品は原作があって、アメリカのニューヨーク大学の教授アンドレ・アシマンの「call me by your name」という小説です。
2007年にアメリカで出版されてヒットしたそうです。
私は映画を観てからずっと主題歌が流れていて、頭の中から離れなくて。映画のいろいろなシーンがずっと脳内で再生中。
この映画の世界観を知りたくて、さっそく原作をamazonで買って読みました。近くの大きな書店に探しに行きましたが、入荷してなかったので(T_T)
君の名前で僕を呼んで 【特典:寿たらこ描きおろしカバー&リーフレット付】 (マグノリアブックス) https://www.amazon.jp/dp/4775527746?ref=yo_pop_ma_swf
それだけでなく、この映画のあらゆる情報をネットで検索しまくる毎日です。
あまりにも純粋なエリオの恋心。恋に戸惑い、成就して、別れが訪れる。
普段は恋愛映画はほとんど観ないですが、この作品はこれまで観た恋愛映画でナンバーワンかも。
それほどエリオ役のティモシー・シャラメ君の演技が凄いし、自然や音楽の美しさ、エリオの周囲の人たちの暖かさもあって、強烈な印象を受けました。同性同士で惹かれ合うカップルを描く作品には、その気持ちを表に出してはいけないとストップをかける人が周囲にいるのだけど、この作品には出てきません。
映画はエリオの視点で描かれています。エリオと一緒に戸惑い、ドキドキして、恋した相手オリヴァーに思いが通じた時は胸が踊りました。
そして別れの時、いや別れの時が近づいて…泣きました、自然に。年甲斐もなく。
この作品、原作も、男性同士の恋愛が描かれていますが、恋の痛み切なさ喜びをストレートに描いているので、性別なんか関係無しに感動します。
誰しも人生の始め、若い頃に経験しただろう恋の痛みのお話しです。自分の思いを相手に伝えた人、伝えられず胸にしまっておいた人。双方の人に観て欲しい。
この映画は若い人に観て欲しい、って感想をよく見かけますが、私は逆に主人公エリオの親世代、そう私くらいの年代の人にお勧めします。
原作を読んで、より一層、その思いを強くしました。原作者のアンドレ・アシマンがこの作品を書いたのが57歳頃。
アシマンがこの作品を書いたきっかけは、自分がエリオやオリヴァーの年頃に出来なかったこと、口に出せなかった思いを込めて書いたらしいのです。人生の終盤に差し掛かる年齢になったから。書いた当初は誰にも見せない、出版しないつもりでいたそう。完全に自分の思いで書いた小説なんですね。
ゲイだったことは一度も無い、とアシマンはコメントしています。奥様と息子さん3人が居るそうです。
この原作者の思い、映画の監督グァダニーノの意図、そして脚本を書いたジェイムズ・アイヴォリーの思い。
映画コメンテーター?の町山智浩さんが、ラジオでこの作品を取り上げた時の録音を聴いて、原作者の思いにつながるヒントを貰いました。
と、ここまで熱く語ってしまいましたね、私…
(//∇//)
まだまだたくさん書きたいことあります。
続きは次回のブログに書きますね。m(_ _)m